県内企業へ情報伝達 需要取り込みで現地調査 福井県庁の堀田さん
堅調な経済成長とともに市場拡大を続けるインドネシアに、日本の実業界から熱い視線が注がれる中、福井県産業労働部産業政策課国際経済グループ企画主査の堀田高史さんが十五日夜から二十日午前まで、ジャカルタを訪れ、福井県特産物の需要やインドネシア人の趣向、市場動向について調査を行っている。
十六日には、日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)などを訪問し、情報収集。滞在中、県内の産業と関係がある専門調査や福井県と関わりのあるビジネスマンなどとの意見交換を予定している。
堀田さんによると、同県はこれまでに、上海、香港に事務所を開設。計三人の県職員が常駐し、県内企業の進出をサポートしてきた。
今年から新たに東南アジアで、福井県の強みを生かした製品や食品などを販売することや、投資先としての魅力を探るための調査を開始。今回は香港駐在経験のある堀田さんがインドネシアに赴き、来月にも別の職員がシンガポールで同様の調査を行う方針だ。
堀田さんは、インドネシアの人口規模と消費拡大に期待していると語り、「どんなものを生かせるか、ヒントを持ち帰りたい」と話した。
一方、「海外がいつでも正解とは限らず、それぞれの分野や業種によって違う側面がある」とも説明。今後の一層の需要取り込みへ向けた企業に対する充実したサポートを行うため、「(駐在)経験のある方々などから、しっかり学んで帰国したい」と意気込みを見せた。