ポカリが子ども向け施設 スカブミ工場に
大塚製薬の現地法人アメルタ・インダ大塚(板東義弘社長)は19日、西ジャワ州スカブミ県にあるポカリスエットのスカブミ工場内に児童・生徒向けの学習型施設「エクスプロリオン」をオープンした。体の水分補給の大切さを知ってもらう目的で、インドネシアだけの施設となる。
ポカリスエットはインドネシアでは1989年から販売、特にデング熱発症時やラマダン(断食月)時の水分補給として知られるようになってから、うなぎ上りに増え、09年時点で販売数が年間4億5千万本に上る。
「エクスプロリオン」は子どもの頃からポカリスエットに親しんでもらうのが目的。施設は小学3年から高校3年までが対象で、事前予約が必要。
当日は招待された地元の小学3年生50人が、学習しながら楽しんだ。一人ずつ与えられた専用のタブレットで水分補給に関する基礎情報をクイズ形式で学んだ後、個人情報を登録し自分の分身となるアバターを作成。
「エクスプロリオン」の中では宝探しゲームの巨大な画面が映し出され、自分のアバターをゲーム内に呼び込むと、自分の動きに合わせてアバターが反応する仕組みで、小学生らは歓声を上げていた。
イベント終了後、板東社長は「大塚製薬の理念である、世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造することの実現に向けて新しいことに挑戦したかった。インドネシアではポカリスエットの消費が年々増えている。その中で、ポカリスエットのことを若年層に知ってもらおうと今回の学習施設を作った」と話した。(上岡尚樹、写真も)