年内に136キロ建設 BPJT スマトラ高速道重視
政府は2016年に高速道路合計136.13キロを建設する計画を明かした。官民で分担し工事を進め、ジャワ島外では中期的にスマトラ島縦断高速道路「トランス・スマトラ」(全長約2500キロ)の建設に力を入れる。
公共事業・国民住宅省の高速道路調整機関(BPJT)がことしの高速道路の建設計画を明かした。BPJTによると島別の内訳はジャワ島が117.93キロ、カリマンタン島が9.7キロ、スマトラ島が5キロ、スラウェシ島が3.5キロとなる。136.13キロのうち、民間企業の担当分が105.13キロで、政府が残りの31キロを建設する。
スマトラ島では、スマトラ島縦断高速道路の一部区間を建設する。ことしの建設区間は北スマトラ州メダン〜クアラナム区間の5キロ。現時点の計画では、ことしは5キロのみの建設だが、19年ごろまでの計画として、56.4兆ルピアを投資し、504.59キロを建設する詳細な計画を説明した。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は10日、闘争民主党(PDIP)の作業会議に出席し、スマトラ島縦断高速道路について、2年前に比べ予算額を大きく増やしていると強調。「(スマトラ島縦断高速道路は)先の長い工事。(昨年行なった)着工式だけで終わらせることなく、工事を継続させなければならない」と指摘した。政府は建設を担当する国営建設フタマ・カルヤ社に政府保証を付与するなどし、円滑な資金調達を支援する。
同高速道路はユドヨノ政権時代から計画が進められていたが、土地収用などの問題で着工が遅れていた。ジョコウィ政権になり建設を本格化させている。