エディ・スナルソさん死去 83歳 歓迎の塔を制作

 中央ジャカルタのホテルインドネシア前にある「歓迎の塔」など数々のランドマークとなる像を作った彫刻家、エディ・スナルソさんが4日午後11時15分、心不全のためジョクジャカルタ特別州のジョクジャカルタ国際病院で死去した。83歳だった。
 スナルソさんは1932年7月2日、中部ジャワ州サラティガ生まれ。インドネシア独立戦争中にオランダ軍の捕虜になった際、絵画と彫刻を習い始めた。その後、インドネシア美術大学(現インドネシア芸術大学ジョクジャカルタ校=ISI)やインドのビスバ・バラティ大学で美術学を専攻した。
 代表作となる歓迎の塔は、62年に開かれるアジア競技大会を前に、スカルノ大統領(当時)から「アジア各国からやってくる選手たちを歓迎するモニュメントを作ってほしい」と依頼され、59年に完成した。このほか、中央ジャカルタのイリアンジャヤ解放の像(64年)、南ジャカルタ・パンチョランのディルガンタラ像(70年)がある。(上岡尚樹)

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