16年観光予算を倍増 観光相 外国人観光客1200万人誘致

 アリフ・ヤフヤ観光相は、観光収入拡大のため、2016年の観光省予算を15年の2倍以上に拡大するとともに、海外での宣伝活動を15年の5カ国・地域から12カ国・地域に拡大するとこのほどジャカルタで開いた記者会見で明らかにした。活動の強化で、15年に比べ少なくとも200万人増の1200万人の外国人観光客を誘致するとし、172兆ルピアの外貨収入が観光部門で見込めると強調した。

 同相によると、16年の予算規模は5兆4千億ルピアと,15年予算の2.4兆ルピアの倍以上となる見通し。
 内訳は、海外での誘致活動費が2.95兆ルピア、国内誘致活動費が9千億ルピア、残りを観光資源などの振興費に充てる考え。海外誘致活動費、国内誘致活動費は15年予算の1.2兆ルピア、3千億ルピアに比べ大幅増額となる。
 海外誘致活動を行う国・地域の数は、昨年はシンガポール、マレーシア、中国(台湾・香港を含む)、オーストラリア、欧州の五つだけだったが、ことしは日本、韓国、インド、米国、中東、フィリピン、タイにも拡大し、全体として15年比200万人増の1200万人の海外観光客の誘致を目指す。
 海外での誘致活動への参加事業も、昨年の70事業から300事業に拡大し、各種イベントへの参加、出版物を通じた宣伝活動のほか、インターネットやソーシャルメディアを活用した各種の活動まで、広範囲な宣伝活動を展開する計画。
 アリフ観光相は「これらの活動により目標は達成可能」とした。
 また、海外からの観光客だけでなく、国内観光客も増加しており、観光事業が国内総生産(GDP)に占める比率を5%拡大し、1170万人の新規雇用を生み出す効果が期待できると述べた。(西川幸男)

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