解体進むブロックA 18階建て高層ビルに 南ジャカルタ
南ジャカルタ区クバヨランバルのパンリマ・ポリム・ラヤ通りにある伝統市場ブロックAで、施設の取り壊しが進む。目的はブロックAの再開発。敷地には大量高速鉄道(MRT)の駅やホテル、伝統市場が入居する18階建ての高層複合施設が建設される。解体は年末までに終わり、建設は年明けから。伝統市場は駅を中心にモダンな交流拠点に生まれ変わる。
ブロックAは築20年ほどの3階建てで、敷地面積は4093平方メートル。周辺には日本食料理店が立ち並ぶブロックM地区や、市民になじみのあるパサールチプテなどがあり、買い物や飲食をする人々でにぎわっていた。
再開発は州営パサール・ジャヤが進め、MRT完工の2018年に合わせて高層ビルも完成させる計画だ。先月までに、市場内の600を超えるキオス(売店)の大半が再開発に賛成し、同区サンバス公園などに一時的に移転している。
MRTを建設するMRTジャカルタ社によると今後、ブロックMでも市場とモール、MRT駅の複合施設の建設を進める予定という。
現場作業員のアラム・プルナマさん(41)によると、毎日50人の作業員が取り壊し作業をしている。建設される複合施設は地下1階地上18階建ての予定といい、「この周辺では今までなかった高層ビルが建つ」と話した。(山本康行、写真も)