笑顔と技の光る店 上保周平 記者

 「バタムからパプアまで全国からお客さんが来るわよ」と話すのは、タムリンシティ地下1階で洋服店を営むエステルさん(51)。笑みを絶やさない気さくな人柄で店頭はいつもにぎわう。
 以前はタナアバン市場で別の店を経営していたが、4年前にこの店を開いた。
 主力商品は、インドネシアの伝統生地「イカット」を使ったシャツ。中部ジャワ州ジュパラやバリ島、ロンボク島などから生地や既製品を仕入れる。この日もクマヨランの保健所から189着の注文を受けた。
 エステルさんは客の要望で特注のイカットのシャツを作り上げる。1週間で40着の注文もあるが、「好きだからいくらでも作れるわ」と自慢げに語った。
 どんな質問にも丁寧に答えるエステルさん。豪快な笑顔の裏に確かな技術が垣間見えるお店だった。

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