笑顔で生き生き上演 BJS学習発表会
バンドン日本人学校(BJS)は8日、学習発表会を開いた。ことしのスローガンは「たくさんの人に笑顔と感動を届けよう」で、幼稚園4人、小・中学部13人の計17人が演劇や歌、踊りなどを披露。保護者ら観客からの笑い声や拍手の絶えないアットホームな発表会となった。
小学部1〜4年の児童は演劇「おしゃべりなめだまやき」を演じた。卵料理の大好きな王様が、城内の狭い鳥小屋で飼育しているニワトリをかわいそうに思い逃がしてしまう。大騒ぎとなった城で王様や大臣、兵隊の隊長、料理人に扮した子どもたちが、歌や踊り、コミカルなセリフを交えて観客を楽しませた。
園児による「わたしたちのたび」では、園児3人が20年後に自分たちの夢をかなえている姿を描いたストーリーで、一人ずつバレエやスンダの伝統舞踊「ジャイポン」、ヒップホップ・ダンスを一生懸命披露した。
小学部5、6年と中学部による時代劇「時代を駆けた者たち〜新撰組〜」では、幕末を生きた新撰組や坂本竜馬らの姿を熱演。「池田屋事件」の場面では、威勢のいい掛け声と竹刀が激しくぶつかり合う音がするほど迫力ある演技で観客をひきつけた。
演奏の部では小・中学部の児童・生徒がリコーダーの7重奏や、インドネシアの伝統竹楽器アンクルンで日本の童謡「さくらさくら」を演奏。最後は子どもたち全員でインドネシアの民謡「チャチャ・マリチャ」を歌って踊った。
櫻田弘道校長は「子どもたちはしっかりと日ごろの成果を発揮してくれ、教員と保護者を含め一体感のある楽しい発表会となった。今後も子どもの成長した姿をきちんと見せていきたい」と話した。(毛利春香、写真も)