地場メーカー首位に 第2四半期の携帯電話販売 エバーコスが19% サムスンスマホ シェア減
香港の調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケットリサーチは第2四半期(4〜6月)のインドネシアの携帯電話(スマートフォンとそれ以外のフィーチャーフォン)市場の調査結果を公表、地場系エバーコスが韓国サムスンを抜き首位となった。スマホ市場ではサムスンが首位を維持したが、地元勢の台頭が目立っている。
携帯電話全体ではエバーコスが18・5%で首位。サムスン(16・6%)、米マイクロソフト(9・6%)、地場系ミト(7・6%)、同アドバン(7・3%)が続いた。
スマホだけでみると、サムスンが24・2%で首位。エバーコス(14・3%)、アドバン(11%)、地場系スマートフレン(10・4%)、台湾エイスース(8・8%)が続いた。サムスンは首位を維持したが、1〜3月期の32・9%から大きくシェアを落とした。エイスースやビーボ、オッポ、シャオミなどの中国メーカーがサムスンの中程度の価格のスマホの需要を取り込んでサムスンのシェアを奪った結果、エバーコスが首位に立った形だ。
インドネシアのスマホ市場の約半分が50〜100ドルの安いモデル。エバーコスはこの価格帯のモデルでシェアを伸ばした。
エバーコスブランドの携帯を生産するアリエス・インド・グローバルのリッキー・タヌディブラタ最高マーケティング責任者(CMO)は地元メディアに、アフターセールスや保証を手厚くするなど、サービス面で海外メーカーと差別化を図ると述べた。
米調査会社IDCはことしのインドネシアのスマホ販売台数は前年比2割増の3千万台を見込んでいる。(堀之内健史)