ゴーベル会長再選 元日本留学生協会 17支部で新スタート
日本の大学や企業で学び、インドネシア社会のさまざまな分野で活躍するインドネシア人の元日本留学生協会(プルサダ)の総会が七日、東ジャカルタのダルマ・プルサダ大学で開かれ、任期満了に伴う役員改選でインドネシア日本友好協会(PPIJ)やパナソニック・ゴーベル・インドネシア(PGI)社の理事長を務めるラフマット・ゴーベル会長を再選した。
総会は二〇〇七年以来で、新会長の任期は二〇一五年まで。副会長や事務局長などの新役員は一カ月後に発表する予定。
総会閉会式には、ゴーベル会長のほか、鹿取克章・駐インドネシア日本大使、PPIJのギナンジャール・カルタサスミタ会長(大統領顧問会議委員)、全国各地のプルサダの支部幹部ら約百人が出席。
ゴーベル会長は「プルサダは開かれた組織。日本の大学の元留学生だけでなく、国際協力機構(JICA)や海外技術者研修協会(AOTS)などを通じて日本で学んだ人々にも参加を呼び掛け、大所帯の家族にしていきたい。そしてより大きく、強く、付加価値のある組織にすることで両国の発展に貢献していきたい」と意欲を語った。
ゴーベル氏は松下グループのカウンターパートだった故モハマド・ゴーベル氏(一九三〇ー八四年)の長男。一九六二年九月三日生まれ、四十九歳。八七年、中央大学卒。松下グループの役員のほかインドネシア商工会議所の副会頭などを歴任。昨年十一月に開催された東南アジアのオリンピック「SEAゲーム」(東南アジア選手権大会)では実行委員長を務めた。
プルサダは一九六三年に発足。昨年は中部ジャワ州ソロ、ジョクジャカルタに支部が開設、一月三日には、スマラン支部が新設され、日本支部を含め計十七支部となった。
スマラン支部長に就任したディポヌゴロ大学水産学部教授のダルマント氏は「これまでも元留学生たちが中心となり、セミナーなどを開催してきた。支部開設をきっかけに、ソロやジョクジャなど近隣都市やジャカルタとの連携を強め、活発に活動していきたい」と話した。