電力目標に再び異議 リザル海事調整相 「余剰電力2万1000MWに」

 リザル・ラムリ海事調整相は7日、5年間で3万5千メガワット(MW)の電力増設目標は過大との見方を改めて表明した。達成しても大きな余剰電力が生まれるためで、計画の見直しを主張した。地元メディアが報じた。
 リザル海事調整相はエネルギー鉱物資源省などの関係省庁や国営電力PLN幹部が出席したエネルギー政策会議後に5年で3万5千MWの電力増設目標は過大で、達成には10年かけるべきと述べた。
 同相によると2019年までに3万5千MW増設した場合、国内の発電能力は7万4千MWとなり、2万1千MWの余剰電力が生まれる。その場合、国営電力PLNは財政難に陥り、政府がPLNに資本注入する必要が出てくる可能性があるという。
 リザル海事調整相は19年までに同年の電力需要に適した1万6千MW〜1万8千MWを増設し、残りは次の5年に繰り越すべきだと主張。「(目標を)改訂する必要がある。(計画を)継続することはできる。だが最も重要なのはPLNの損失になってはならないということ」と述べた。
 リザル氏は先月の内閣改造で海事調整相に就いた直後、電力増強計画について「合理的な再検討を求める」と発言。直後にジョコウィ大統領は内閣の勝手な発言を控えるよう注意し、目標は修正しないと言明した。
 リザル氏は今回公式な会議を経たという正当性を得て、再度ジョコウィ大統領に目標修正を迫った格好だ。(堀之内健史)

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