巨大氷塊に感嘆 JJS児童 漁港を見学
ジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)の小学部5年150人は26日、北ジャカルタ・ムアラバルにあるジャカルタ漁港で社会科見学をした。港は 国際協力機構(JICA)の支援で開発、水産加工場を備えた輸出基地でもある。同港施設の開発に30年以上にわたって携わってきたアドバイザーの折下定夫さんが案内した。
同漁港への社会科見学は小学部5年の恒例行事で、冷凍庫や船着き場、製氷工場、コントロールタワーなどを見て回った。
製氷工場では氷点下11度の塩水に水が入った缶を1日漬けて氷を作る。重さ50キロの氷塊が次々と滑り降りてくる光景に児童は見入っていた。船着き場ではカツオやイカの水揚げを見学。かちかちに凍ったカツオを持ち上げて感触を確かめる児童の姿も。
見学後は折下さんが同漁港の歴史や機能について説明した。その後の質問では「傷ついたマグロはどうするのか」「これまで捕れた中で一番大きい魚は」などと、それぞれの疑問を折下さんにぶつけた。
見学を終えた2組の原慎之助くんは「(インドネシアで捕れる)魚の種類について学ぶことができた。製氷工場の氷の大きさには驚いた」と満足気だった。
ジャカルタ漁港は1984年に操業開始、その後も政府開発援助(ODA)を受けて開発を続け、2012年に全事業を終えた。
同港で水揚げしたマグロは冷凍ではなく、生で日本に空輸され、築地市場などに並んでいるという。(堀之内健史、写真も)