新型・最新技術を展示 ガイキンド・オートショー ホンダ「BR―V」初公開

 国内最大の自動車展示会「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2015」が20日、バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)内にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビジョン(ICE)で開幕した。日系各社は新型車や日本から持ち込んだ最新技術を展示し、国内外メディアにアピールしている。

 「インドネシア市場に合わせて開発した新モデルはきっと受け入れられる」(ホンダ・プロスペクト・モーター=HPM=の内田知樹社長)。HPMはMPV(多目的車)とSUV(スポーツ多目的車)の特徴を併せ持つクロスオーバー車「BR―V」を世界で初めて公開した。
 昨年のモーターショーで発表したSUVの「HR―V」は7月末時点でSUV低価格帯部門でシェア首位を獲得している。国内で人気のMPVの広い室内空間と、需要が高まっているSUVの力強い走りの双方を「良いとこ取り」したことをアピール。価格もSUVより安くなる見込みだ。
 内田社長は「MPV市場は縮小傾向にあるが、SUVは伸びている」とBR―Vに期待を込める。
 商用車「キャリィ」の存在感が強いスズキ・インドモービル・セールス(SIS)は乗用車の強化を前面に打ち出し、小型MPVの「エルティガ」のマイナーチェンジを発表した。エルティガは同社の乗用車で一番販売台数が多い。
 同分野には昨年ホンダが参入し、トヨタやダイハツが今月に新型を発表するなど厳しい競争環境の中でシェアを争う体制を整える。さらにセダン「シアズ」を11月に販売開始しセダン市場に本格参入することも発表した。
 アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)はクロスオーバー車とSUVのコンセプトカーを世界初公開。東南アジア諸国連合(ASEAN)市場向けに開発し、新型のセニアに搭載している新型エンジンも展示した。
 ブースには来イしたダイハツ工業本社の三井正則社長が登場、世界初公開となる2台のコンセプトカーなどを自ら紹介した。「今は市場が停滞しているが、長期的にみれば、インドネシアでは高度成長期での日本より速いペースでモータリゼーションが進むだろう」と話した。
 トヨタは世界初の量産型燃料電池車「MIRAI(ミライ)」や新発想の都市型モビリティ電気自動車(EV)「i―ROAD(アイロード)」を日本から持ち込み、同社の技術力をアピールしている。  
 GIIASは商用車も合わせ34ブランドが出展、日系メーカーは14ブランドを占めた。会期は30日まで。(堀之内健史、写真も)

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