「山小屋」が開店 タムリン通りのオフィスビルに 九州のとんこつラーメン
日本全国で九州を中心に百四十店舗以上を構えるラーメンチェーン「筑豊ラーメン 山小屋」を経営するワイエスフード(本社・福岡県田川郡)は三日、中央ジャカルタ・タムリン通りのUOBプラザ地下一階にインドネシア第一号店をソフトオープンした。電子取引機器などを扱うプリマフィスタ・ソリューシ社の経営者などが設立した現地パートナー会社とマスターライセンス契約を結び進出。今年中に、合計三店舗まで増やしていく見込みだ。
「筑豊ラーメン」の特徴と位置付けるとんこつスープをメインに、インドネシアでは、鶏スープと鶏チャーシューの扱いも開始しているという。「山小屋」の海外出店は、台北、深セン、タイ・バンコクに次いで、四地域目。日本で提供するラーメンと同様の味を客に届けるため、とんこつスープ、豆板醤(トウバンジャン)、高菜やにんにくなどをペーストにしたオリジナルの調味料などを輸入する。
スープを使ったラーメンの価格帯は、四万三千ルピア(約三百六十円)―五万五千ルピア(約四百六十円)で、替え玉は一万ルピア。
ワイエスフード営業企画部の亀田道彦課長によると、中細麺は、日本から製麺機を持ち込みジャカルタ州内にある工場で生産するという。亀田課長は「『筑豊ラーメン』は、とんこつともちもち感ある中細麺が特徴」と語り、進出までの経緯について、「日本で『山小屋』のラーメンを食べたインドネシア側のパートナーからオファーがあった」と説明した。
一号店の視察のため来イした同社の緒方正憲社長は「今後、フィリピンなどでも出店していく予定だ。日本食ブームが広まる中、海外展開に力を入れており、五年後に、海外で百店舗まで拡大することを目標としている。インドネシアでは、若者も多く、成功する可能性はあると考えている」と語った。