過去最高の3000人来場 UI文化祭 神輿で盛り上げ

 西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)の人文学部日本語学科らの学生が主催する「グラル・ジュパン2015(第21回インドネシア大学日本文化祭)」が7〜9日、開かれた。若者を中心とした多くの来場者で会場はごった返し、過去最多の入場者数を記録。日本文化への関心の高まりを感じさせる文化祭となった。

 「みんなの文化祭」をテーマに掲げた今回は、7〜8日は屋内でイベントなどを中心に開催。9日は屋外に約100店が軒を連ねた。飲食の出店では、たこ焼きやお好み焼きに長蛇の列ができた。飲食以外では、アニメグッズを販売する出店が多く、アニメのキャラクターを模したコスプレ姿の客が多く訪れていた。デポック在住のカリナ・ミアタントリさん(17)は「日本の文化に興味があって来たけど、盛り上がりに驚いた」と感想を話した。
 実行委員会のファリダさん(21)によると、今年の来場者数は過去最多の3千人程度になる見込み。年々増える来場者に対応するため、会場も野外に移して2年目となる。9日には入場待ちの列が最大約2時間を記録した。ファリダさんは「来場者整理などで人が追いつかないくらい大変だけど、それもやりがいのうち」と笑みをこぼした。
 会場ではダンスショー、カラオケ大会に加えて、よさこい踊りや餅つき、お神輿(みこし)なども披露された。神輿はジャカルタ祭りの会が運び込み、希望者を会場で募って実施。祭りの会関係者は「年々大きくなる文化祭で毎年神輿を通して文化交流が図れてうれしい」と語った。
■日本企業も出展
 今年の文化祭には、日本企業の出展も見受けられた。日本番組専門チャンネル「WAKUWAKU JAPAN」も出展。番組紹介とともに、番組で取り上げて国内での知名度が挙がっているタレントのクミッキーさんやガールズバンドのサイレント・サイレンのプロモーションなどを行った。マーケティング部の九里昌宏部長代行は「インドネシアは我が社が初めて放送を開始した地。現在番組を展開している国の中でも、最重要地域として捉えており、今回の文化祭も日本好きの若者にアピールできる場だと考えた」と出展理由を説明した。
 北海道テレビ放送も初出展。クイズ番組「ラブ・北海道」のプロモーションなどを実施した。番組は外国人が参加者で、インドネシアをはじめとした東南アジア諸国からも参加者を募っている。7〜8日には番組の予選会を文化祭の催しとして開いた。担当者は「北海道は官民一体となってインドネシアに売り込みをかけており、今回の出展もその一端」と話した。(藤本迅、写真も)

日イ関係 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly