大統領候補に急浮上 「市民の味方」 ダフラン国務相  大政党も興味津々

 二〇一四年に行われる大統領選の候補として、ダフラン・イスカン国営企業担当国務相の名前が急浮上している。ユドヨノ大統領が任期満了で退任が決まっている中、現在までに有力候補として名前が挙がっているのはメガワティ前大統領(闘争民主党=PDIP=党首)やプラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍(コストラッド)司令官(グリンドラ党創設者)など、ユドヨノ大統領とともにスハルト政権退陣後の政界を引っ張ってきた人物ばかり。飾らぬ言動でメディアへの露出度が高く、「改革派」のイメージもあるダフラン氏に、支持率が低下傾向にあり有力な候補者が見付からない民主党などが触手を伸ばす可能性もある。
 ダフラン氏は元記者で国内最大の新聞ネットワーク、ジャワ・ポス・グループの会長などを歴任。二〇〇九年から務めた国営電力会社PLN社長としての実績が認められ、今年十月の内閣改造で国営企業相に抜擢された。
 国務相就任後も白いシャツにスニーカーで毎日登庁し、満員電車に警備員を伴わずに乗車するなど「市民感覚」は変わらず。非効率性が指摘される国営企業の改革に意欲を示している。
 ユドヨノ大統領率いる民主党幹部のウリル・アブシャル・アブダラ氏は二十八日、大統領候補をダフラン氏とし、すでに国民信託党(PAN)が大統領選への擁立を決めたハッタ・ラジャサ党首(経済担当調整相)を副大統領候補とすることが「完璧な組み合わせだ」と主張。「(両氏を擁立することを)党内で議題に上げ、促進していく」と語った。
 アブリザル・バクリー党首を大統領候補に擁立することが規定路線となっているゴルカル党のイドゥルス・マルハム幹事長は、バクリー氏とのペアにふさわしい人物の一人としてダフラン氏の名前を挙げた。福祉正義党(PKS)のズルキフリマンシャ副党首も「ダフラン氏には潜在力があり、国務相としての任務を十分にこなすことができれば、大統領候補となる可能性は出てくる」と評価した。

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