展示場ICEオープン 南タンゲランBSD 東南アジア最大級 国際会議誘致に弾み
バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にあるインドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)の開所式が4日、開かれた。東南アジア最大級の国際展示場で、MICE(国際会議や企業研修、国際展示会など)誘致の弾みになりそうだ。
開所式にはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が出席した。ICEはインドネシア最大のメディアグループのコンパス・グラメディアグループと大手財閥シナールマス・グループのシナールマス・ランドの合弁会社が開発。見本市の会場運営などを国際的に手がけるドイツメッセが管理運営する。
敷地は22万平方メートルでインドネシア最大。延べ床面積は約11万6千平方メートル。計5万平方メートルの10ホールと5万平方メートルの屋外展示場、33の会議室がある。ホテルも併設。今後建屋を拡張するほか、新たにホテルを建設する計画がある。
中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)とクマヨランのジャカルタ国際展示場(JIエキスポ)に続く、首都圏三つ目の大規模な展示場となる。政府はMICE誘致に力を入れており、国際会議の誘致などで新たな経済効果が見込めそうだ。
BSDはシナールマス・グループが手掛ける複合開発地域で、イオンモールが5月に開店したほか、東急不動産と三菱商事が約350億円を投じ、約3千戸の分譲マンションを建設する計画を発表している。
ICEではすでにさまざまなイベントが開かれている。新政権が注力する「クリエイティブ産業」を展示会などを通して振興する「国家クリエイティブ会議」が30日まで。20日には「インドネシア国際オートショー2015」が始まる。(堀之内健史、写真も)