IT構築支援に本腰 売り上げ6割増目標 日立サンウェイ
日立グループの日立サンウェイ・インフォメーション・システムズ(本社・マレーシア)がインドネシアで情報通信分野のインフラ構築に力を入れる。従来の工場などへの設計支援ソリューションに加え、情報技術(IT)インフラの構築・導入支援などの展開を始めた。インドネシアでの事業拡大などで、今年は前年比6割増の80億円の売り上げを目指す。
同社の齋藤眞人会長は「今年がインドネシア事業のスタートの年」と意気込む。日立サンウェイ・インフォメーション・システムズは、日立システムズが2013年4月にマレーシアのサンウェイグループと設立した合弁会社。マレーシアを拠点にシンガポールやタイなど主に東南アジアで事業を展開する。
これまではインドネシアでは、合弁先のサンウェイグループの強みである工場などの設計支援業務を展開してきたが、今後は日立システムズの強みであるITインフラを構築する業務の拡大を視野に入れる。クラウドでバックアップが取れるサービスなどにも注力。今年の4月に増強した社員のおよそ半分がITのインフラ構築を担当する。
日立サンウェイ・インフォメーション・システムズの齋藤眞人会長は「まだインドネシアの売り上げは他国に比べ小規模だが、伸び率は高い。2〜3年後に売り上げ全体の10%を目指すのが直近の目標」と話す。(佐藤拓也写真も)