初の室内野球練習施設 日本人コーチが指導も 南ジャカルタ
インドネシアで初めての室内野球練習施設「ザ・ヒット・ファクトリー」(THF)が南ジャカルタのクバヨランラマにこのほどオープンした。バッティングマシンで打撃練習や人工芝のダイヤモンドで守備練習ができるほか、米国人や日本人コーチから指導も受けられる。野球上達の場としても、娯楽の場としても重宝されそうだ。
THFは米国人が経営しシンガポールに続く2店舗目。バッティングマシン6台や移動式マウンドのほか、ベンチプレスなどのトレーニング器具がある。広さは2千平方メートル。
米国人2人と日本人1人、インドネシア人のコーチがおり、ピッチングやキャッチング、バッティングなど項目ごとの教室を開催するほか、個人指導も受けることができる。6月下旬まで無料で使用できるキャンペーンを実施中。その後の料金は未定。
300人の子どもが所属するジャカルタの野球クラブチーム「ガルーダ」と提携しており、練習に活用することが決まっている。一般の娯楽としてバッティングマシンを使うことなども想定している。
将来的には同施設が運営するクラブチームを作り、海外へ遠征に行くことも計画している。
日本人コーチ前田夏希さん(33)が常時待機している。前田さんは中学生まで三重県で過ごし、高校から大学まで米国へ野球留学。その後、同国や神奈川県の強豪野球チーム、シンガポールのTHFでコーチを務めた後、ジャカルタに赴任した。
前田さんは「インドネシアの野球指導のレベルはまだまだ低い。正しい方法で指導することで子どもたちに上達の楽しさを知ってもらい、インドネシアの野球レベル向上に貢献したい」と話している。 (堀之内健史、写真も)
◇THE HIT FACTORY BASEBALL CLUB
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