「東北と心つなぎたい」 アチェから応援のメッセージ 被災地結ぶ黄色い花 大阪の西川さんらが実現
日本のNPO法人「Co・to・hana(コトハナ)」は二十六日、「シンサイミライノハナプロジェクト」の一環として、アチェ州アチェ・ブサールで行われたスマトラ沖地震・津波の七周年式典で、三月に起きた東日本大震災の被災者に対する応援のメッセージが書かれた千本のメッセージフラワーを会場に飾った。
黄色い紙で作られた花は、東日本大震災の被災地など日本全国や米ニューヨークなどから集められたメッセージで作られており、被災者を励ますものから、被災者から支援者への感謝の言葉まで、さまざまなメッセージがつづられている。
このプロジェクトは、一九九五年に起きた阪神淡路大震災で得た経験や記憶を未来に伝え、人と人とのつながりを育もうと二〇一〇年に神戸の街で始まった。
プロジェクトを主導するのは大阪出身の西川亮さん(二五)。西川さんは二〇一〇年九月に初めてインドネシアを訪れた。東大で地震研究を行いアチェの学校などで防災教育活動を続ける杉本めぐみさんから、インドネシアでもプロジェクトを行ってほしいという要請を受け、西スマトラ州パダンへやってきたのが、インドネシアと関わりを持つきっかけだった。
昨年もアチェで同様のプロジェクトを行ったが、今年三月に東日本大震災が発生。西川さんは「メッセージをつないでいくのが僕たちの役割だと思っている。アチェと東北をつなげられればと思い、アチェに来た」と語った。
今回はアチェの人々にも被災地に向けたメッセージを書いてもらい、約三千人分のメッセージが集まったという。
今回アチェで集まったメッセージと、今まで集まったものを合わせて、来年一月には神戸で、三月には被災地の岩手、宮城、福島の三県でメッセージフラワーを咲かせる予定だという。