ジャカルタの5冠阻む 3都市親善スポーツ大会
第13回3都市親善スポーツ大会(バリ日本人会、ジャカルタ・ジャパンクラブ、東ジャワ・ジャパンクラブ主催)が6日、バリ島各地で開催された。バリ、ジャカルタ、スラバヤから約200人がバリ島に集まり、スポーツを通じて親睦を深めた。
競技はテニス、サッカー、ソフトボール、ゴルフ、バドミントンの5種目が行なわれ、昨年のジャカルタ全種目優勝から、今年はサッカーはスラバヤ、ゴルフではバリが優勝と、全都市で優勝を分け合った。スラバヤはサッカーで第1回大会開催以来、初めて栄冠を手にした。
全競技終了後、恒例の懇親会をクタで開催、バリ日本人会会長の万亀子イスカンダールさんは「初めての人、毎年お会いしている人、背景はさまざまですが年に1度お会いできることは何よりもうれしいことです」とスポーツ大会参加者を歓迎した。
ゴルフに参加した在デンパサール総領事の野村昇さんは2003年の第1回大会に、在デンパサール駐在官事務所長として参加経験があるほか、第10回大会ではスラバヤ総領事として参加するなど3都市大会の常連だ。「プレーでは全く貢献できなかったが、(ゴルフでは)参加したチームがほとんど優勝しているんです」と、今回のゴルフ・バリチーム優勝に笑顔を見せた。テニスに参加したバリチームの藤井修さんは今年で82歳。軽やかにコート内を走り回った。「80歳を過ぎてこのような大会でテニスをできることは私にとって勲章です」と目尻を下げた。
02年のバリ島爆弾テロから、バリを活気づける狙いで始まった大会も、今ではスポーツを通じて邦人が交流を深める場として定着している。スラバヤ日本人学校の村下俊文校長はテニスに参加し「バリチームの女性とダブルスを組み、勝つことができた」と大会のエピソードを紹介。野村さんは「(第1回大会と比べて)女性の参加者がぐっと増えている印象を受けた。今後も各都市の交流の場として続いていく大会となってほしい」と語った。(佐藤拓也、写真も、10、11面で特集)