「小さな努力の積み重ね」 優勝はマリアさん 東ジャワ地区日本語弁論大会
東ジャワ州スラバヤ国立大でこのほど、第36回東ジャワ地区日本語弁論大会が開かれ、マラン市ブラウィジャヤ大学のマリア・フロレッタさんが優勝した。
大会は在スラバヤ日本国総領事館と国際交流基金、元日本留学生協会(プルサダ)東ジャワ支部が共催し、東ジャワジャパンクラブ(EJJC)が後援した。
インドネシアの日本語学習者数は世界2位の87万人に上り、東ジャワ州では約13万人が日本語を学んでいる。23日に開かれた大会には各大学から選抜された13人が出場。日本人と仕事をした感想や自分の故郷の紹介などを熱く語った。
優勝したマリアさんは「将来の頑丈な基礎」と題し、将来の夢を実現させるために小さな努力を積み重ねることの重要性を語った。
準優勝は、スラバヤ市の国立アイルランガ大で学ぶグラム・ビンタン・シャーリアルさん。「笑顔の力」をテーマに、貧しくて学校に行けない子どもたちのために実施している活動を紹介し、人同士がつながり幸せになるために笑顔が重要だと話した。
3位は「奇跡」と題し、故郷のカリマンタン島から日本語を学ぶためにスラバヤ市のドクターストモ大へ進学したエピソードを語ったリズキ・エカ・プスピタサリさんだった。
加藤義治総領事は自身がジョクジャカルタでインドネシア語を学んだ経験を振り返り、「言語を通じて文化を学ぶのは素晴らしいこと。ぜひ皆さんも習得した言語・文化への知見を通じて日本とインドネシアの懸け橋になってほしい」と話した。
優勝と準優勝の2人は、6月20日にジャカルタで開かれる第44回全国日本語弁論大会に出場する。(毛利春香)