25周年で式典開催 バリ日本人会とバリ日本語補習校
バリ日本人会はこのほど、同会が主宰するバリ日本語補習授業校の25周年を祝う式典をサヌールの補習校校庭で開いた。日本人会設立から今日までの歴史が語られ、卒業生が在校生らへ励ましの言葉を贈った。後半の部では保護者や子どもたちが太鼓演奏、合唱、ダンスなどを披露し日本人会と補習校の今を伝えた。
オープニングを飾ったのはグランタンペロッグ(竹筒ガムラン)楽団「スアール・ドゥイ・ストゥリ」。バリ日本人会の文化活動として最も古く、発足から20年を数えるクラブだ。
次に補習校名誉校長でもある万亀子イスカンダール日本人会会長があいさつに立ち、今や300人の児童・生徒を抱える教育施設に成長した同校と日本人会の更なる躍進を願うと語った。一時帰国中の紫垣憲彰校長からは、補習校が海外教育施設として日本政府から援助を受けていること、また運営にあたっている関係者への謝意を語るメッセージが寄せられた。
在スラバヤ総領事を経て、今年9年ぶりにバリに就いた在デンパサール野村昇総領事が祝辞を述べ、次に日本人会顧問でバリ在住42年のさち子シャムスディンさんが、日本人がまだ数えるほどしかいなかった当時の様子から、補習校ができるまでの歴史を語った。前半の最後は2001年に補習校を卒業し、日系旅行代理店で働く桑山真樹さん(29)。「勉強に励みつつ、いろいろな人と友達になって、自分のなりたいものに向かって頑張って」と在校生に呼びかけた。
後半は、補習校の音楽教室や太鼓クラブの演奏に続き、保護者による創作ダンスが会場を沸かせた。最後は日本人会の行事に限らず地域のイベントにも出演している同校ダンス部の「シューティングスターズ」が華やかな演技で締めくくった。
保護者で後半の司会を担当した平田杜丈子さんは「日本人会と補習校がこれから更に力強く一つのコミュニティとして発展していくと実感した。将来が楽しみ」と話した。(北井香織、写真も)