前年比140%増 富士フイルム・カメラ事業 ミラーレスが急成長
富士フイルム・インドネシアの2014年のカメラ事業の売り上げは前年比140%増と主要国の中で最高の伸び率だった。高橋孝幸社長がこのほど明らかにした。他メーカーに遅れを取っているインドネシアで、ミラーレス一眼カメラ市場の急成長とともにシェア拡大を目指す。
ミラーレス一眼では同3倍になった。インドネシアでは一眼レフが好まれていたが、近年女性や若者の需要増を背景に小型で軽く、スタイリッシュなミラーレス一眼の需要が伸びている。カメラ映像機器工業会によると2014年のデジタル一眼レフの売り上げは世界で16%減少。アジア地域でも5%減となった。一方、ミラーレス一眼は世界で13%、アジアで9%増と急速に成長している。
富士フイルムは約600万から2千万ルピア超までの高級機種を販売。厳選した販売店との関係強化で販売増につなげている。高橋社長によると「少数精鋭」の販売店にすることでそれぞれの販売意欲を高め、サービスを強化。ブランドイメージを高め、他社との差別化を図っている。「他社は1カ月かかる修理を3日で終わらせるなど、他社と違うことをするか、同じことは徹底的に差を付けてやる」(高橋社長)戦略だ。今年の売り上げは前年比120〜130%増を目指すという。(堀之内健史、写真も)