元日本代表と笑顔のパス 箕内さん、松尾さん招く JJCラグビー部が教室
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)のラグビー部は19日午後、バンテン州南タンゲラン市にあるジャカルタ日本人学校のグランドで、ワールドカップ2大会連続で日本代表の主将を務めた経験を持つNTTドコモのフォワードコーチ、箕内拓郎さん(39)と、同じく元日本代表で駿河台大学ラグビー部監督を務める松尾勝博さん(51)を招き、ラグビー教室を開いた。同部ジュニアチームに所属する20人と初参加の子ども50人の計70人が集まり、ラグビーを楽しんだ。
JJCラグビー部の宮本英俊部長によると、今回の教室は子どもたちにラグビーやスポーツの魅力を知ってもらうことが狙い。昨年8月にジュニアチームをスタートさせた。
今回の練習メニューは、ウォーミングアップから始まり、追いかけっこやハンドリング、ボール取りゲーム、ボールタッチの鬼ごっこ。楕円形のボールを股にくぐらせながら進み、正面の相手に受け渡すハンドリングでは、子どもたちが悪戦苦闘する様子をみて箕内さんが手本を見せる場面もあった。教室は途中、雷雨のため時間を繰り上げて終了した。
箕内さんは「元気いっぱいで明るい子ばかり。元気をもらった。日本ではラグビー人口は多くないなか、海外でラグビー普及に尽力していることがうれしい」と笑顔で語る。今年2月に現役を引退したばかりの箕内さん。「まだまだコーチを始めたばかり。松尾さんの指導の仕方を横でみて、とても勉強になった」と振り返った。
松尾さんは「楽しく声を出すことが、子どもたちにとって大事なこと。練習でなぜ失敗したのか、答えを教えるのではなく、自分自身で探せるような力を子どもたちに身につけてほしい」と話す。箕内さんには「自分の持ち味や今までの経験を伝えることが大切。コーチという型にはまらずに自分らしく頑張ってほしい」とエールを送った。
ジュニアチームは現在20人ほどが所属。毎週土曜に練習している。宮本部長は「教室後に早速、来週の練習への参加申し込みがあった」と話した。(山本康行、写真も)