ポイ捨て防止で協力 アホック知事と懇談 ジャカルタお掃除クラブ
ジャカルタお掃除クラブ(芦田つよし代表)は14日午後、中央ジャカルタのジャカルタ特別州庁舎で、アホック知事と懇談し、今後の活動で州と協力関係をつくることで合意した。今後、どういう活動で、どんな協力ができるか、お掃除クラブでアイデアを出すことになった。
お掃除クラブは今月29日、活動3周年を迎えるが、記念してポスターをつくることになった。ポスターには清掃活動の参加者や、いろいろ支援してもらった人たち100人の写真を掲載する予定で、清掃活動に一度参加した知事に写真を撮らせてほしいと依頼した。知事は快諾し、この日の写真撮影と懇談になった。
お掃除クラブは芦田さんらメンバー6人で訪問、部屋に入ると、知事は開口一番「ありがとう」と活動に感謝し、「前に会ったね」と気さくに語りかけた。写真は知事に「ポイ捨ては恥ずかしいこと」というスローガンを書いたプラカードを持ってもらい、撮影した。
撮影とは別に、20分ほど懇談。芦田さんらによると、知事は「ポイ捨てしたら罰金を取る決まりはあるけれど、法律はあってもそれを執行する力が弱い」と嘆いた。
また「各地域単位で、お掃除競争して、私がチェックして一番きれいになった地域に賞品を出すというプランはどうか」と問いかけた。芦田さんは「大賛成です、協力したい」と答えたという。
さらに知事は「日本では目上の人の前でポイ捨てすると、恥ずかしい気持ちになるとか。ここでもメンタルから変えていかないと」と語り、清掃局のトップを紹介した。
芦田さんは「協力関係をつくることを了解してもらい、感謝している。一歩前進だ。どんな役に立てるかいいアイデアを出して相談したい」と抱負を話した。
同行した主婦の平山恵浪さんは知事を「非常に気さくな方でした。訴えたいことがたくさんあって、話しだすと止まらない。熱い人だなと思った」と話した。(臼井研一)