縁日祭は5月9・10日 竹谷さん「イに恩返しを」南ジャカルタブロックM
民間有志の草の根交流イベント第6回リトル東京ブロックM縁日祭(主催・実行委員会、後援・在インドネシア日本大使館・ジェトロ、メインスポンサー・JCB)が5月9日(土)と10日(日)、南ジャカルタ・ブロックMで開催されることが決まった。竹谷大世実行委員長をはじめ委員約10人が昨年末から準備を進めてきた。今年も日本の祭りの楽しさをインドネシアに伝え、両国の心をつないでいく。
今年のテーマは「Always Smile!(いつも笑顔で)」。飲食店の日本人経営者とインドネシア人経営者の交流や、ブロックMのイメージを向上させ、観光客が訪れる場所にしようと2010年から始まった縁日祭。今回6回目を迎えた。
竹谷実行委員長は今回のテーマについて「祭りを実施する苦労はたくさんあるが、笑顔なしでは実現できない。笑顔あふれるインドネシアの人たちのように、どんな時でも笑える強さを持っていられたら」という思いを込めた。
今回は日本人コミュニティーによる20〜30のブースを含め計165店が出店。大阪の会や香川県人会(さぬき会)、阪神タイガースファンの集まり「ジャカルタ猛虎会」などが祭りを盛り上げる。路上パフォーマンスは、恒例のエイサーや阿波踊り、神輿(みこし)と山車の練り歩きなどに花魁(おいらん)道中が新たに仲間入りした。
また昨年に続き、二つのステージを設け、アーティストのライブや国内コスプレイヤーが集まる「インドネシアコスプレグランプリ」のジャカルタ特別州最終予選などを開く。
ステージの出演者は、インドネシアで活動する歌手の加藤ひろあきさんや日本生まれでインドネシア人の両親を持つ女性シンガーのアモウミコさん、ピンク・レディーの曲を歌い踊り継ぐボーカルダンスユニット「ピンク・ベイビーズ」ら。また、中部ジャワ州ソロからワヤン・クリット(影絵芝居)の公演で歌うシンデン(歌い手)の狩野裕美さんが出演し、和太鼓奏者の小川大介さんとコラボレーションする予定だ。
縁日祭の来場者は2010年に2日間で2万人(主催者発表、以下同)、11年10万人、南ジャカルタ区公認イベントとなった12年には20万人、昨年21万人と増え続けている。日本とインドネシアの縁日祭ファンだけでなく、地域住民にも根付き、南ジャカルタに欠かせない催しになった。期間中はジャカルタ特別州のアホック知事も駆けつける予定という。
竹谷実行委員長は「インドネシアへの日ごろの恩返しの気持ちで開催する。感謝を伝え、日本の祭りの楽しさも提供したい」と意気込んだ。(山本康行、写真も)