きょう大統領と会談 経団連ミッション来イ 「関係強化の契機に」

 日本経済団体連合会(経団連)の使節団(団長・榊原定征会長=東レ会長)が7日、インドネシアに到着した。8日にジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領と午後1時30分から30分ほど会談する。経団連が本格的な使節団をインドネシアに派遣するのは2011年以来約4年ぶり。榊原会長を代表とする大型使節団が東南アジアを訪問するのは初めて。                                 
 経団連の榊原会長は今回の来イについて「インドネシアとの経済環境の拡大に向け、一つの契機にしたい」と抱負を語った。
 8日はジョコウィ大統領との会談のほか、同日午前にはカラ副大統領との会談も決まった。9日午前にはサレ工業相、レトノ外相、午後には東南アジア諸国連合(ASEAN)のミン事務総長、ゴーベル商業相、スディルマン・エネルギー鉱物資源相との会談を予定している。8日夜にはジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)との夕食会に出席する。
 ミッションは岩沙弘道審議員会議長(三井不動産会長)のほか各副会長、インドネシア経済委員会の大八木成男委員長(帝人会長)など約50人が参加する本格的な使節団となった。
 榊原会長は3月末にジョコウィ大統領が訪日した際にも、東京都内のホテルで日本商工会議所首脳らとともに昼食会を開いている。その昼食会の話題は具体的な内容に終始。8日の会談でも、個別案件が取り上げられそうだ。
 特に日本企業の貢献できる余地が大きい電力や港湾、輸送といった重要インフラの整備のほか、原料の段階から消費者の手に届くまでのサプライチェーンの構築などが議題になりそうだ。さらに今年末に控えるASEAN経済共同体発足に向け、経済面でのさらなる関係強化を目指す。
 訪日の昼食会でジョコウィ大統領は昨年の日本からの直接投資額が2位だったことに触れ「今年は1位になってほしい」と期待を語ったという。経団連側も、今回の来イでさらにビジネス環境の整備に向け、関係を深めたい意図がある。
 役員で来イしたのは小島順彦副会長、畔柳信雄副会長、勝俣宣夫副会長、大塚陸毅副会長、斎藤勝利副会長、大宮英明副会長、荻田伍副会長、石原邦夫副会長、友野宏副会長、内山田竹志副会長、佐々木則夫副会長、木村康副会長、古賀信行副会長、伊東信一郎審議員会副議長ら。(佐藤拓也)

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