イオンモール第1号店 スルポンに5月オープン 親子三世代で楽しんで
総合小売グループのイオンとイオンモールは、バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)シティ内に5月30日、インドネシア第1号店となる「イオンモールBSD CITY」をオープンする。敷地は10万平方メートルの4階建てで、日本からは初進出となる17店を含む48店など計約280店舗が出店。初年度は来客数1200万人を目指す。
ターゲットは中間層で、日本と同じ品質のものをリーズナブルな値段で提供する。家族三世代がそろって足を運んでもらえるよう、授乳室やバリアフリー施設なども導入した。
衣食住の商品が一度にそろうだけでなく、フードコートやレストランで140店舗が出店。「食」の分野に力をいれ、インドネシア最大規模のキッズ・ベビー用品のフロアを設けた。商品だけでなくサービスも工夫し、他のモールとの差別化を図る。
グランドフロアには総合スーパーの「イオン」やオープンテラス席を設けた「カフェストリート&フードカルチャー」、スポーツ用品店などを集めた「アクティブスポーツ」といったゾーンを展開。
2階には、キッズ・ベビー商品をそろえ、子どもが遊ぶ施設も備えたフロア「キッズ・ワールド」があり、学習塾「KUMON」や音楽教室「ヌアンサ・ミュージック」も出店する。
3階には北海道・札幌が本店でインドネシア初出店となる「EBISOBA ICHIGEN」など、日本のラーメン店7店舗を集めた「ラーメンビレッジ」やインドネシアの家庭料理を提供する33店舗が出店する「フードカーニバル」がある。旅行代理店や旅行用品などを取りそろえた「トラベルラウンジ」や映画館、イベントスペースも設けた。
総合スーパー「イオン」では、プライベートブランド(PB)のトップバリュから1200商品をそろえた。サンバルをその場で調理したり、婦人靴の販売フロアで足のマッサージやネイルを施術したりするなど、サービスに力を入れる。イオン・インドネシア社の菓子豊文社長は「質の高いサービスと安全・安心な施設で、誰でも快適に買い物ができるようにした。何でもそろう総合型のモールで一日中楽しんでほしい」と話した。
同社は2012年にシナールマスグループの傘下であるシナールマス・ランド社との合併会社「AMSLインドネシア社」を設立し、同モールを管理・運営している。
シナールマス・ランド社が開発を進めるBSDエリアは、ゴルフ場や病院、住宅地、工業施設などの建設が進むほか、高速道路の建設計画もあることから1号店の出店場所に選んだ。
今後は2号店を東ジャカルタ・チャクンの「ジャカルタ・ガーデンシティ(JGC)」に、3号店を西ジャワ州ブカシ県のデルタマス内に開設する計画がある。