日イ港湾の情報共有 研修事業50年で同窓会も  JICAセミナー

 国際協力機構(JICA)からインドネシアに派遣された港湾部門の元JICA専門家や日本で学んだ経験を持つ元JICA研修生のインドネシア人らが参加する「日本インドネシア港湾セミナー二〇一一」が二十一日、中央ジャカルタのホテル・ミレニウムで開催された。
 セミナーは、JICAのほか、研修生の受け入れ先である国際臨海開発研究センター(OCDI)や非政府組織(NGO)の国際港湾交流協力会(JOPCA)などが共催。両国の港湾事情についての情報共有や連携強化を目的に、大学教授や専門家らが研究報告を行ったほか、東日本大震災が港湾に与えた影響や損害などについても発表した。
 今年は、港湾部門におけるJICAの研修事業がインドネシアで一九六一年に始まってから五十年目。運輸省海運総局の職員を中心に、これまでに二百十八人のインドネシア人研修生が日本に派遣され、日本からインドネシアに派遣されたJICA専門家は二十四人に上る。セミナーでは、二十四代目となる西園勝秀専門家が支援と協力の歴史も報告した。
 また同日、JICAの支援枠組み「港湾分野研修フォローアップ協力」による「インドネシア港湾部門JICA研修生同窓会」が設立された。今後、OCDIとJOPCAが中心となって名簿を集約し、元研修生同士の交流を促進させるほか、ミーティングなどを開催し、日本の専門家や関係者との連携強化も図る。
 日本から参加したOCDIの西田幸男顧問(JOPCA会長)は「将来は各国に元JICA研修生の同窓会が設立され、国の枠を越えたネットワークになれば」と話した。
 セミナーには、JICAインドネシア事務所の松永啓次長やインドネシア運輸省海運総局からユドゥスター警備救難局長ら、横浜国立大学・総合的海洋教育・研究センター長の池田龍彦教授ら約六十人が参加した。

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