「ごみの見回り隊」出動 長崎市から10人 エコ・フェスタ 南ジャカルタの小学生や市民

 南ジャカルタ・パサールミングのジャティ・パダン地区は22日、21日の「ごみの日」に合わせ、身近なエコ活動を推進する「エコライフ・フェスタ」を開催した。地元住民の環境に対する意識を高めるのが目的。長崎市もブースを設け、イベントを盛り上げた。会場には周辺住民約1万人が参加した。
 同イベントは午前6時から午後4時までジャティ・パダンの第28高校で開いた。約50のブースを設け、飲食物のほか廃棄物を再利用した衣料品などを販売。また、周辺にある7校の小学校児童らは「ごみの見回り隊」を編成。道中のごみを拾ったり、ごみを簡単に捨てないようにと声がけをした。 
 長崎市は2010年から環境イベント「ながさきエコライフ・フェスタ」を開催。家庭・職場・学校など身近な場所から取り組むことができるエコ活動を推進している。昨年のイベントでは、インドネシアからナシオナル大学の先生やジャティ・パダンの地区長を招待し、環境啓発活動を共有した。 
 ジャティ・パダン地区は長崎市と協力し、同じ主旨でイベントを開催。当日は長崎市から10人ほど参加し、同地区のエコ活動を支援した。ギヤント地区長は「さまざまな人が参加してくれた。これからは、毎年開催できるイベントにしていきたい」と今後の豊富を語った。 
 ジャティ・パダン地区のイベント支援に携わった熊本県立大学の石橋康弘教授は「小さい子どもから年配の方まで非常に多くの方が参加していて驚いた」と述べ、地元住民の環境意識の向上に期待した。 
 ジャティ・パダン地区では国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業の一環で、公共トイレにメタン発酵機能を持つ浄化装置を取り付け、下水を再利用する仕組みのトイレを3月末までに10基取り付けるなど、エコ活動に力を入れている。(佐藤拓也)

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