山梨県各地でロケ ムスリムもてなす旅館紹介 ネットTV情報旅番組
インドネシアのテレビ局「NET・TV(ネットTV)」の取材班は来月、情報・旅番組のロケで山梨県を訪れる。身延山久遠寺の節分や信玄餅工場、十日市などで撮影するほか、ムスリムを受け入れる旅館の取り組み、県在住のムスリムの暮らしぶりなどを取材。山梨県観光部が全面的に協力して県の魅力をアピールし、インドネシア人観光客の誘致につなげたい考えだ。
ネットTVは2月1〜17日、山梨を訪れ、朝の情報番組「インドネシア・モーニング・ショー」と断食月(ラマダン)の特別番組「ムスリム・トラベラーズ」用に撮影する。
山梨ロケのきっかけは昨年3月、トランスTVの旅番組「セレブリティ・オン・バケーション」だった。タレントのマイク・ルイスさんや、インドネシアでタレントとしても活動する料理人の原田弘光さんらが同年2月に山梨県を訪れ、和服体験やリゾートを紹介。その際に同行したトランスTV関係者からネットTVに同県の話題が伝わり、今回の企画につながった。
山梨県観光部国際交流課によると、同県の13年の外国人宿泊者数は約47万人で、20以上の国・地域のうちインドネシアは5番目の2万人超だったが、14年は1〜9月で2万2千人を突破した。国際交流課の中島勇作さんは「番組で山梨の冬の魅力や歴史、伝統文化などを紹介してもらえたら」と話す。
国際交流課では2013年から、インドネシア人の女性職員ジェニファー・サラさんが国際交流員として働く。今回のロケでも流ちょうな日本語で取材班の通訳を務め、地元の人々との橋渡し役として活動する予定だ。(山本康行)