0.4ポイント下方修正 世銀来年のイ成長率予測 投資、貿易、融資が鈍化

 世界銀行は8日、インドネシアの2015年の国内総生産(GDP)成長率予想を5.6%から5.2%に0.4ポイント引き下げたと発表した。投資や貿易、融資の鈍化見通しが要因。
 今年の成長率予想も7月時点の5.2%から5.1%に引き下げた。16年は5.6%と予想した。
 世銀のンディアメ・ディオプ・インドネシア担当主任エコノミストは、資本財の輸入と融資の鈍化が15年の経済成長の弱さを示していると指摘。資本財輸入額は1〜10月までで248億4千万ドルと前年同期比で7%以上減。中銀による今年の融資額の成長率予想は11〜12%。昨年(21.4%)の半分近くで2010年以来の低水準となっている。ディオプ氏は「成長率の大幅回復には投資の力強い改善が必要。インドネシアにその兆候はみられない」と話した。
 補助金付き燃料値上げ(11月)によるGDPへの短期影響は限定的と指摘。インフラや社会保障への予算振り分けが燃料値上げの影響を相殺するとした。
 またインドネシア経済の課題として、税収増や保健分野の強化を挙げた。
 世銀のロドリゴ・チャベス・インドネシア代表は「個人消費が国内需要と成長を支え続ける」と依然として成長基盤であるとの認識を示した。投資環境の改善が、高い成長率の回復に重要だとしている。
 今年第3四半期のGDP成長率は5.01%と約5年ぶりの低水準だった。

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