日本人150人ら参加 2組織認定の国際大会 第6回ジョクジャ世界遺産ウォーク
ジョクジャカルタ世界遺産ウォークの第6回大会が16、17日の両日、開催された。国際ウォーキング協会(IML)と国際市民スポーツ連盟(IVV)の2組織に国際大会と認定されたこともあり、今大会は日本人150人を含む25カ国320人の外国人、地元市民ら計3500人が参加し、遺跡群や自然を楽しみながら汗を流した。
大会は両日とも5、10、20キロの3コースに分かれ、16日はヒンドゥー教のプランバナン寺院周辺の遺跡群を、17日はジョクジャのハメンクブウォノ王家の墓地があり、田園風景が広がるイモギリ地区を歩いた。実行委員長を務めたプンバユン王女や谷崎泰明・駐インドネシア大使なども参加した。
同大会は昨年からIMLとIVVから国際大会として認定を受けた。そのため欧州諸国をはじめ、今年は米国や韓国からも参加者が加わり、過去最多の25カ国となった。
またジャカルタの歩く会や静岡県掛川の歩こう会なども参加。国際色豊かな参加者は、沿道で地元住民から声援を受けたり、交流したりしながら、それぞれのペースで完歩した。埼玉県から夫妻で参加した服部充さん(64)は「足を止めて地元の人と会話を交わせた。地元に密着したいい大会だった」と感想を話した。
運営は地元の大学生など約50人が担い、当日ボランティアとして約200人が大会を支えた。プンバユン王女は「国際大会としての認知度が高くなり、さまざまな国の人々と触れ合える大会に成長した」と述べた。
同大会は2008年の日イ国交樹立50周年を記念して始まった。来年以降は、タイやカンボジアなどの世界遺産を持つ近隣国の都市と協力して、東南アジアのウォーキングを盛り上げていく構想もあるという。
大会を支援してきたロイヤル・シルク財団の黒田正人特別アドバイザーは「欧米などから長期間の休みを取って来イした参加者が多い。今後はジョクジャだけでなく、東南アジアの他の国の大会にも参加できるよう調整していければ」と語った。 (藤本迅、写真も)