溶接技術でイ産業に貢献 セミナーに学生150人参加 岩谷産業
 産業用ガス製造・販売の岩谷産業は4日、南ジャカルタのホテル・ムリアで、溶接技術に関するセミナーを開催した。日イの会社関係者や、インドネシア人学生約150人などを含む計約500人が参加した。同社や安川電機などの担当者が溶接技術に関して講演。参加者は、日本の高い技術を学ぼうと熱心に聞き入っていた。 
 岩谷産業の幹部が昨年2月に、関西経済連合会の使節団として来イした際に、インドネシア政府と溶接技術の普及に関して合意。同セミナーの開催につながった。セミナーは昨年初めて開催され、今回2回目。
 講演では、同社の産業ガス・機械事業本部ウェルディング部の石井正信シニアマネジャーが「溶接用シールドガスの及ぼす影響と最新施工事例」ついて講演。安川電機からは産業用ロボット技術部の松下茂正部長が「新型アーク溶接ロボットによる溶接事例」について講演するなど、5人が登壇した。
 インドネシアでは、自動車産業などの著しい発展により、溶接技術者の需要も増加している。岩谷産業の牧野明次会長兼CEO(最高経営責任者)は「学生や若い技術者に日本の溶接技術を学んでもらい、インドネシア人溶接技術者の数を増やす手助けができれば」と話し、それがイ産業界の発展につながるという認識を示した。
 同社は、来年以降も同セミナーを継続的に開催する予定。将来的には、資格取得につながる溶接コンクールなども実施する計画で、さまざまな取り組みを通じ、イの溶接技術者育成に協力していく。(藤本迅、写真も)


 

 
 
 

 






















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