日系企業、イ学生らに注目 ジャカルタで「JOB FAIR」 パソナグループが橋渡し
日系中小企業と現地学生をつなぐ採用イベント「JOB FAIR」が25日、中央ジャカルタのモール・コタ・カサブランカで開かれた。人材派遣などを手掛けるパソナ(本社・東京都、南部靖之CEO)の主催で、インドネシア大学などの学生ら計310人が参加。各企業が設けたブースで、熱心に人事担当者らの話に耳を傾けた。
同フェアは、パソナが経済産業省より受託している「平成26年度中小企業海外高度人材育成確保支援事業」の一環。大手企業の海外進出に伴い、中小企業も事業拡大を図る中、優秀な現地学生の採用ニーズに応えようと今回、インドネシアで初めて企画した。
企業側からは、ヤマハや日本触媒などの大手メーカーをはじめ、日本全国各地の中小企業など計24社が参加。ビデオやパンフレットなどを使いながら、自社の業務内容や企業風土などを紹介した。
参加した学生らは、インドネシア大学のほか、ダルマプルサダ大、工業系の専門学校など、卒業を直前に控え就職活動を続けている現役生が中心。同日はバンドンからの送迎バスも運行しており、多彩な学歴を持つ学生らが各社のブースを回りながら、関心のある企業に履歴書などの書類を提出していた。
フェアではこのほか、「日系企業の求める人材とは」「日本のビジネスマナーとは」をテーマにしたパネルディスカッションも開催。それぞれ日系企業に勤める現地スタッフが自らの経験などを話し、学生らに貴重なアドバイスを提供した。パソナ広報室は「参加の各企業からは、優秀な学生が多く、採用につながるマッチングの場になった、との声を多くいただいた」としている。