ツイート世界一の都市 ジャカルタ バンドン6位、東京は2位 インドネシア アカウント数5位 「渋滞の暇つぶしに最適」

 ジャカルタが世界で最もミニブログ「ツイッター」の投稿が盛んな都市であることが先月30日、分かった。仏調査会社のセミオキャストが世界におけるツイッターの利用状況をまとめた。アカウント数もインドネシアが世界で5番目に多かった。

 調査は2012年7月1日以前に作成され、一般公開されているツイッターのアカウント約5億1700万件と、6月1日から30日までに投稿されたツイート約106億件を対象にしたもの。国や地域は、セミオキャストがアカウントの言語、プロフィール、投稿されたツイートの位置情報などを基に判断した。
 インドネシアのアカウント数は、約2940万件で、1億4千万件超の米国、4千万超のブラジル、日本、英国に次ぐ5位。そのうち約1千万件は今年1月以降に作られたもので、依然としてアカウント数の伸び幅は大きい。今後もインターネットやスマートフォンが普及するにつれ、アカウント数は増えそうだ。
 6月のジャカルタでのツイートは世界全体の約2.4%を占める。2―5位に東京、ロンドン、サン・パウロ、ニューヨークが続き、6位にインドネシアの西ジャワ州バンドンがランクイン。全体のツイートの1.2%を占める。

■オープンな社会
 中央ジャカルタ・タムリン通りのオフィスに通うドウィ・ファイズさん(36)は「ジャカルタは渋滞、バス待ちなど無駄になる時間が多い。暇つぶしにちょうど良いから、世界で一番ツイートが多い都市になったのでは」とツイッターとジャカルタの非効率な交通システムとの相関性を指摘する。
 ドウィさんは2年半前に大学時代の友人に勧められて開始。ニュースサイトのアカウントから情報を得るだけでなく、自分の意見を追加してリツイートすることも多いという。「何もしないよりは有意義な時間を過ごしていると思う」と語った。
 アブドゥルラフマン・ワヒド元大統領(グス・ドゥル)のスポークスマンで政治評論家のウィマール・ウィトラール氏は英字紙ジャカルタポストで、インドネシアでツイッターが流行っている理由について、インドネシアの人々はプライバシーもオープンにする大らかな国民性であることを指摘。「ジャカルタの人は(人に直接会って)おしゃべりを楽しむ時間が足りない。だからインターネット上で会話を楽しんでいる」と分析した。

■マーケティングも
 ツイッターが盛んなことから、宣伝手法に取り入れる飲食店も少なくない。フローズンヨーグルト店「レッド・マンゴ」は、同社のアカウントである@RedMangoIndoを言及するツイートをした客に、追加のトッピング一つを無料にするサービスを行っている。ツイートすると割引されるというプロモーションも少なくない。
 会社員のプトリ・スティアワンさん(22)は「自分がフォローしている人の写真付きの投稿を見て、その店に行ったことがある」と消費行動にも影響を与えている様子を話した。

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