きょう大統領に就任 歴代初の祝賀パレード ジョコウィ氏
ジョコ・ウィドド氏(通称ジョコウィ=53)が20日、第7代大統領に就任する。軍人や側近、名家の出身ではなく庶民出身者が大統領になるのは初めて。国民協議会(MPR)での就任式の後、首都目抜き通りをパレードする。過去の就任式ではなかった催しで、国民に近い国家元首をアピールする。独立記念塔(モナス)公園では市民による記念イベンドが開催され、祝賀ムードに包まれた一日となりそうだ。
直接選挙により選出された大統領は、ユドヨノ氏に続いて2人目。副大統領に就任するユスフ・カラ氏(72)は、第1期ユドヨノ政権に続き2度目。直接選挙により副大統領を2度務めるのはカラ氏が初めてだ。
MPRでの就任式は午前10時から。ユドヨノ現大統領が職務引き継ぎの手続きを踏み、ジョコウィ氏が就任を宣言する。
閣僚名簿の発表は就任翌日の21日以降となる予定。ユドヨノ政権では就任当日の夜に発表していた。
海外からは福田康夫元首相、ケリー米国務長官、アボット豪首相など、主要関係国から首脳または首脳クラスが訪れ就任を祝う。
国民の祝賀パレードは午後12時半ごろから正副大統領が馬車に乗りスタート、中央ジャカルタのスマンギからホテルインドネシア(HI)前ロータリーへ北上し、大統領宮殿までの予定だ。
午後2時すぎにモナス公園の特別ステージで祝賀のイベントが始まり、正副大統領は午後4時すぎ、会場に登場する。市民との討論会やコンサートなどで交流を深める。エンディングは午後7時すぎに行う約500個の提灯飛ばしで、実行委員会によると、観客は約2万人に上りそうだという。
国軍と警察は9千人体制で警備に当たる。国家警察は朝6時から首都で交通規制を開始し、就任式に伴う渋滞は午前9時から発生する見込み。(前山つよし)