スマホで情報収集、開始 イ人消費行動を調査 インテージ
日本のマーケティングリサーチ業界のトップ企業インテージ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)の現地法人、インテージ・インドネシアは16日中央ジャカルタのホテルインドネシアで日系企業関係者約30人を集め、設立1周年記念のマーケティングセミナーを開催した。席上同ホールディングスの宮首賢治社長は、インドネシアでスマホを使った調査を開始、消費者情報を収集すると発表した。
「My Reco」と名付けられたこの調査方法は対象者が常に持ち歩くスマートフォンと連動し継続記録式(日記式)で調査を行うもの。消費者の商品購入や使用状況をリアルに調査でき、メールでの写真や感想を瞬時に取り込めることから個人の生活実態や感情までも入手できる。宮首社長は「スマホやタブレットを使い、記憶から記録へ調査を変えていく。写真、動画を送ってもらい、編集整理する」と話した。
同社は現在までに中国、タイ、シンガポールなど7カ国に現法を設立、インドネシアでは2013年11月に 開設した。進出が続く日系企業から依頼を受け、ターゲットであるインドネシア人のマーケティング調査をするが主業務だ。「日系企業がどこに期待しているのか、そのツボを理解するのは日系の調査会社だからこそ可能です」とインテージ・アジア・パシフィックの宮内清美社長は話す。
また今後はアジア進出を考えている企業に対し、戦略を提案するコンサルティング業務にも積極的に取り組む構えだ。
セミナーでは「アジアで成功するための戦略」と題し明治大学経営学部の大石芳裕教授がグローバル・マーケティング論を講演した。インテージ・インドネシアの岩崎竹紀社長は「今後もセミナーを開いていきたい」と話した。(阿部敬一、写真も)