駐車料金メーター設置 利用方法に困惑の市民も 中央ジャカルタ・サバン通り
ジャカルタ特別州運輸局は26日、中央ジャカルタのサバン通りで、駐車料金メーターの設置、稼働を始めた。州政府はこれまで路上に違法駐車する車両を撤去してきた。料金メーター導入で同通りの路上駐車取り締まりを強化する。違反者には50万ルピアの納付を義務づけ、車両はレッカー移動する。路上での料金メーター導入はジャカルタで初めて。同局は3カ月の試験期間を設けている。今後、北ジャカルタ・クラパガディンなど州内4カ所で試験運用をする予定だ。
■車は1時間5千ルピア
導入された料金メーターは、サバン通りで11台。約140台以上の車両を監視する。料金は自動車が1時間あたり5千ルピア、オートバイが2千ルピア。
料金は前払い制で、駐車した時点で利用者が自分で料金メーターを操作し、駐車した車両を車やバイクなどから選択する。車両ナンバーも登録、1時間分の料金を投入する。機械から駐車証明を受け取り、駐車場を出る際に局員に手渡す。500ルピアか1000ルピア硬貨のみ使用できる。1時間を1分でも超えると追加料金となる。
■操作に戸惑う姿も
「使い方が分からない」「硬貨を用意していない」。導入初日の26日は、利用者や運輸局員が機械の前で困惑する姿があった。局員のラマリ・イスマイルさん(64)によると、「州政府は導入したものの、充分に操作法を伝えていない。現場にいる私たちも使い方を学んでいる最中だ」と話す。利用者のために、局員が操作を熟知することが課題となりそうだ。
利用者で運転手の仕事をするエリーさん(47)は、利点については「州が車両ナンバーを管理し、安心して駐車できる」と話した。利用者のなかには「紙幣しかなく、前払いができない」と局員に訴える声もあった。ラマリさんは各従業員が両替用の硬貨を準備する必要があると述べた。
局員が監視するのは午前6時〜午後10時で、深夜は取り締まりをしない。運輸局は今後、午後10時〜午前6時の時間帯にも局員を配備し、料金メーターも稼働するとしている。(山本康行、写真も)