日本で初ハラル・エキスポ 来場者6000人目標 11月、幕張で
ハラル認証を取得した国産品などが展示される「ジャパン・ハラール・エキスポ2014」が11月26、27日の2日間にわたり幕張メッセ国際会議場(千葉市美浜区)で開催される。実行委員会が25日、記者会見で発表した。日本でのハラル認証品のエキスポは初めて。これまでに27社の出展が決まっている。今後はバイヤーと一般者への参加誘致に力を入れ、寺澤義親実行委員長は「2日間で来場者数6千人を目指す」としている。
日本国内でのハラル認証の認知拡大と、認証を取得した国産品の海外への普及が目的。認証品の展示以外に、日本在住のムスリムや海外バイヤーを招いた意見交換やビジネスセミナーなど多彩なプログラムを盛り込む。
インドネシアのほかムスリムが多いアジア6カ国の国別セミナーやパネルディスカッションもある。
日本のハラル認証品に関する情報をウェブサイトを通じて英語で発信しているハラールメディアジャパン、エキスポの公式マスコット「ウッピン&イッピン」を制作したマレーシアのアニメーション会社ラ・コパック・プロダクション、幕張メッセの3社が共催。インドネシアを含む各国のハラル認証機関など10以上の団体と連携協力する。
現段階で、「ハラルこくいち醤油」を販売するちば醤油などが出展を決めている。寺澤委員長は「ムスリムの意見を聞き、商品の改善や発展の方向性を探ることもエキスポの目的の一つ」と位置づけ、日本在住のムスリムに来場してもらうよう宣伝に力を入れる。来場者数目標を達成した場合には、エキスポの定期開催や海外展開への弾みにしたい考えだ。(斉藤麻侑子、千葉で)