ルピア安じわり 米金融政策が焦点 2カ月半ぶり安値

 ルピア安がじわじわと進んでいる。中銀発表の銀行間取引参照レートJISDORは17日、1万1908ルピアと2カ月半ぶりの安値を付けた。同日(現地時間)に発表される米国の金融政策と新政権の対応が今後の動向を左右しそうだ。

 JISDORは9月当初の11592から1.7%下落。経済紙コンタンの調査では、国内大手10行中5行の16日現在でのドル買いルピア売りの銀行間レートが1ドル1万2千ルピアを上回った。
 市場ウォッチャーのファリアル・アンワル氏は同紙の取材に対し、米国の早期利上げ観測が出ていることが、ルピア売りの要因になっていると指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)から利上げを示唆するような材料が出る可能性もあり、投資家が警戒しているという。
 マンディリ銀行のレニー・エカ・プトリ・アナリストは同紙に対し、ルピア安の要因について、月末に向けた決済でドル需要が高まっているためと説明した。国内のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は、貿易収支が黒字でインフレ率も低く抑えられており、ルピア安は対外要因によるものであるとした。
 インターナショナル・インドネシア銀行(BII)のタスウィン・ザカリア社長は、政府の補助金付き燃料政策が不透明であることがルピアの不安要因になっていると指摘。米国の利上げは来年4月か5月ごろとの見方が多く、年末に向け、徐々に他国通貨とともにルピアも安くなっていくと予想する。
 レニー氏は燃料値上げが実施されず、新政権の閣僚の顔ぶれを市場が前向きに受け止めた場合、年末には11650ルピアほどまで上がるとの見通しを示した。

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