新クレジットカードを発行 エアアジアとCIMB 観光需要と相乗効果を

 CIMBニアガ銀行は15日、マレーシアの格安航空会社エアアジアと提携し、クレジットカードを発行した。同航空会社のトニー・フェルナンデス社長が来イし、合意した。増加を続ける旅行者向けのサービスを充実させ、エアアジアと相乗効果を狙う。
 同クレジットカードは15〜28日までエアアジアのサイトで航空券を予約することで30%割り引くほか、航空券の購入で通常の3倍のポイントを取得できる。ほかには分割で3回払いまで金利がかからないなどのサービスを提供する。
 CIMBのアルウィン・ラシッド頭取は「航空券をクレジットカード払いにする顧客が増えている。国内クレジットカード市場が激化しているなか、航空業界との提携で相乗効果が見込める」と話し、需要が高まる航空業界との提携でシェア増を目指して、4年間で50万枚の発行を目標とする。
 2014年6月末時点でCIMBニアガのクレジットカード発行枚数は160万枚で全体の市場で10.8%のシェアを占め、総発行枚数は国内第4位。11月にはJCBと新たに超富裕層向けクレジットカードの発行も予定している。
 エアアジア・インドネシアは04年にインドネシアへ進出し、ジャカルタやバンドンなど5カ所で運航。これまでに延べ3千万人の利用者を誇る。同社のトニー社長は増加する観光需要に向けて路線の拡充を試みており、日本〜インドネシア間の直行便も視野に入れる。「来年にはバリから日本への直行便を就航したい」と今後の見通しを話した。

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