ジャカルタ日本祭り開幕 アホック副知事「日本に大きな期待」 6回目、日イ市民交流の場
第6回ジャカルタ日本祭り(JJM)が14日開幕した。今年のテーマは「INDONESIA―JAPAN ONE TEAM〜手を取り合って前へ進もう〜」で、開会式にはジャカルタ特別州のアホック副知事も出席した。21日までの期間中、日イ市民交流の場としてさまざまなイベントが組まれている。
14日夕、南ジャカルタの在インドネシア日本大使公邸で関係者約150人が出席し開会式が開かれた。
式はアルアズハル大学生によるアンクルンの演奏とジャカルタ箏(こと)クラブによる琴の演奏で始まった。続いて小林一則JJM実行委員長が「今年は日イのスーパーチームが一つになって祭りを盛り上げる」と開幕を宣言した。
来週帰任する鹿取克章・駐インドネシア日本大使は「2011年初めて参加し、その規模の大きさに驚いた。JJMは日本の伝統文化をインドネシアの方に知って頂く大切な祭りです」と意義を強調した。
ジャカルタ特別州政府を代表して出席したアホック副知事は「JJMを考えた方は素晴らしい」とし、「日本の物は他国と比較すると高価だが、総合的に考えれば、一番良いから取り入れた。MRT工事に伴う渋滞も予想ほどひどくない。むしろ南部では緩和しているほどだ。日本からのプロジェクトが順調に進むよう、(日本側が)我々を置き去りにせず、一緒に努力できるようにしてほしい」とジャカルタ再開発に一層の協力を求めた。
式は鏡割りに続いて、JKT48のメンバーが登場し過去5回のJJMをスライドで振り返った。
公邸の庭ではクロージング・イベントで披露されるスノーマシンで雪を振らせて、鹿取大使やアホック副知事とJKT48メンバーが雪に触れて笑顔を見せた。
JJMは15日からの中央ジャカルタ・プラザ・スナヤンでの「ジャパン・ウィーク」で折り紙や押し花などの日本文化を紹介する展示やイベントが行われる。21日中央ジャカルタ・スナヤン東駐車場特設会場でのクロージング・イベントではライブなどのほか、日本食の飲食ブースも多数出る。花火と盆踊りでフィナーレを迎える。(阿部敬一、写真も)