米イ間に光海底ケーブル NEC 最大20テラで通信強化 2016年完成予定
NECは北スラウェシ州マナドから米国カリフォルニア州を結ぶ光海底ケーブルを敷設する。国営通信テレコムニカシ・インドネシア(テルコム)や米国の通信会社など7社が共同参加し、NECが単独で機器を提供する。最大で毎秒20テラビットの伝送ができるようになり、米国とインドネシア間の通信速度がさらに迅速になる。2016年に完成予定。
インドネシアから米国への国際通信の多くはシンガポールや日本の海底ケーブルを経由していたため、処理速度に限度があった。
2年で米イ両国間の通信需要が2倍に増えるなど、インドネシアを含む東南アジアと米国間の通信容量が急増。新たに米イ間を直接結ぶ光海底ケーブルの新設が求められていた。
同光海底ケーブルはマナドからフィリピンとグアム、ハワイを経由し、カリフォルニアをつなぐ。総延長約1万5千キロメートル。総投資額は約2億4200万ドルでテルコムが約3割負担する。
光海底ケーブルは海外中継や国際電話など海外通信の99%を担っている。NECはこれまで光海底ケーブルを計20万キロメートルを敷設し、業界首位を誇る。
テルコムの子会社テレコムニカシ・インドネシア・インターナショナルは海外通信に力を入れており、今年初旬にアジアの通信会社12社や欧州2社と共同で東南アジアから西ヨーロッパをつなぐ海底ケーブルの敷設を締結した。