首都6高速道建設へ アジア大会招致で切り札 副知事が優先事業に

 ジャカルタ特別州はこのほど、州内で計画している高架式高速道路建設をめぐり、事業を落札した「ジャカルタ高速道開発」と、6路線を設ける方針で合意した。同道路建設は知事昇格が見込まれるアホック副知事が優先する事業の一つ。首都の渋滞緩和と2018年のアジア大会招致の切り札としたい考えだ。
 新高速道の最大の特徴はバス専用車線とバス停の設置だ。トランスジャカルタと統合し、首都内を短時間に移動できる公共交通機関を作る。自家用車からバスへ利用を促し渋滞緩和を目指す。
 路線は西ジャカルタ・スマナン〜スンタルなど計70キロ。既存の道路上に高架道を建設しジャカルタ外環道と接続する。総事業費は42兆ルピア(約3700億円)。
 計画は05年に持ち上がったが、ジョコウィ知事は2路線に縮小すると発言するなど、後ろ向きな姿勢だった。一方、アホック副知事は、大統領選の結果、知事に昇格する見込みとなったことを受け先月、6高速道建設を優先4事業の一つに挙げ、「招致を目指す2018年のアジア大会までに完成させる」と積極的な姿勢を見せている。 
 同副知事は都市の面積に占める道路の割合がシンガポール(15%)、東京(18%)と比べてジャカルタは6.3%と低く、渋滞につながっているため、道路建設を急ぐとしている。
 着工までの課題は土地収用。ジャカルタ高速道開発のフランス・スニト社長によると、新たに収用する土地は出入口など一部に限られる。来年4月ごろに収用を終え、着工すれば18年に完工出来そうという。

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