サイクリングで清掃活動 バトゥールからウブドまで22? バリ日本人会 クリーンアップ!バリ
バリ日本人会のボランティア・グループ「クリーンアップ!バリ」(CUB)は二十七日、地元ツアー会社の協力を得て、バンリ県バトゥールからギャニャール県ウブド近郊のペジェンまでの二十二キロをサイクリングし、途中の村々で清掃活動を行った。バリの人気アクティビティを楽しみながらゴミのないバリを目指そうというCUBの呼びかけに、約九十人の在住邦人、欧米人、インドネシア人が集まった。
それぞれが体に合う自転車とヘルメットを選んだのち、参加者は五つのグループに別れて出発。事前に決めておいた場所でプラスチックのゴミを拾った。一見きれいに見える道路沿いだが、自転車を降りるとお菓子の袋やビニール袋が拾っても拾っても出てきた。場所によってはゴミが山積になったところもあった。
出発地点近くの道路沿いを清掃した後、ゴールに向けて出発。道路は工事中の箇所を除いてきれいに舗装されていた。交通量も時折オートバイが追い越して行く程度。緑に囲まれた、なだらかな下り坂を、時折子どもたちに「ハロー、ハロー」と手を振られながらゴールまで走った。
普段は海岸清掃や地元の子どもたちを対象に環境教育を行っているCUBにとって、サイクリング・ツアーは初めての大型企画。これまではメールや個人を通じて参加を呼び掛けてきたが、今回は時代を反映し、フェイスブックで知ったという欧米人やインドネシア人が半数近くを占めた。
ゴール到着後はオープンエアのレストランで昼食を共にした。ウブドに住み、これまで数多くのボランティア活動にかかわってきた米国人のリサさんは「楽しいサイクリングと清掃活動の組み合わせは素晴らしいアイデア。大人数だったが、CUBのおかげでとてもよくまとまっていた」と話した。
CUB代表の石橋正光さんは「晴天に恵まれ、皆に楽しんでもらって大成功だった。近いうちにまたできればと思う」と話した。