人口島計画着工へ ジャカルタ沖に17島  海外投資も関心

 ジャカルタ沖に32キロの「巨大防波堤」を建設し、その内側を埋め立て17の人口島を整備する「首都沿岸総合開発プロジェクト」の工事が来月から始まる。ジャカルタ特別州開発計画局長が経済紙インベスター・デイリーに明らかにした。プロジェクト費用200兆ルピアで生まれる新しい経済圈に対し、海外投資家も興味を示している。

 同局長によると、オランダのコンサルタントと政府側によるマスタープランが8月末に完成する予定で、9月3日に着工の式典を開く。まずはジャカルタの海岸約30キロの防波堤の修復や強化をする。その後、既存の防波堤の沖合いに「巨大防波堤」を建設するという。
 すでにオランダや中国、韓国の投資家が参画に意欲を示している。人口島は2024年から運用する予定で、17島全てが完成するには20〜30年かかるとしている。
 「パーム・アイランドを模倣する」。同局長は今回の計画を、世界的な観光地になっているドバイの人口島郡になぞらえる。
 計画では巨大防波堤をバンテン州タンゲラン県テルクナガから北ジャカルタのタンジュンプリオクまで建設。その内側に17の人口島を建設する。
 観光や娯楽のほか、商業、金融、MICE(研修、視察、会議、展示会)などそれぞれの島に特化した機能を持たせて、総合的に開発する。既存の高速道路や建設中の都市高速鉄道(MRT)との接続も視野に入れ、新たな首都経済の中心とする考えだ。
 計画に関して、ジョコウィ知事は慎重な姿勢である一方、同知事が大統領になれば知事に昇格するアホック副知事は前向きな発言を繰り返していた。

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