インターン制度確立へ 山梨県とUIが締結 地域連携協定
山梨県と山梨県立大学は11日、中央ジャカルタのプルマン・ホテル・ジャカルタでインドネシア大学(UI)と地域連携協定を締結した。留学生交換事業を中核にインターン制度の確立など、さまざまな交流を促進させていく。
協定締結には、山梨県の平出亘副知事や山梨県立大学の伊藤洋学長、インドネシア大学のジュナイディ国際交流部長らが出席。平出副知事は、行政は今後も積極的に両大学間の交流を後押しする」と話した。
協定の中核となる留学生交換事業はインターンシップ制度に力点が置かれている。県主導で県内のインターンシップ先企業を探し、県立大に留学したUIの学生がインターンシップに参加できるプログラムをつくる。また、県立大からUIへ留学した学生もジャカルタを中心に日系企業などでインターンを行うことを義務づける。
両大学の学生が大学で学ぶだけでなく、インターンシップを経験することにより、大学卒業後、山梨県とインドネシアに関連した企業への就職が増える。
ジュナイディ国際交流部長は「UIは日本の大学と数多く提携しているが、自治体が絡んだ協定は初めて。インターンシップ制度などの新たな試みを通して、学生が山梨とインドネシアの懸け橋になることを期待している」と述べた。
県立大とUI間の留学生交換事業は来年4月から10人規模で開始。留学期間は半年を予定している。
平出副知事ら山梨県関係者は12日、ジョクジャカルタ特別州を訪れ、州知事との会談やガジャマダ大学(UGM)訪問を予定している。山梨の特産品である織物「甲斐絹」を紹介し、UGMと山梨富士山科学研究所間の火山防災研究の情報交換など、多様な方面での交流を模索する。(藤本迅、写真も)