KPU「証拠示す」 プラボウォ氏の異議めぐり 大統領選
2014年大統領選で、プラボウォ氏が総選挙委員会(KPU)の運営をめぐって憲法裁に異議申し立てした問題で、KPUのフスニ委員長は2日、証拠を明らかにすることで、正常に選挙を管理したことを示すことができると話した。日刊紙コンパスなどが報じた。
プラボウォ側がKPUに対して、選挙管理に関わる書類の多くを証拠提出するよう要請したことに対して発言した。KPUはスハルト時代からの民主活動家、著名弁護士のアドナン・ブユン・ナスティオン氏に弁護を依頼し、弁護団を組織した。
プラボウォ氏は公式結果発表日にKPUが組織的不正を働いたため「選挙自体が違憲」と糾弾し、選挙プロセスから撤退した。だが、プラボウォ氏はその3日後の先月25日、態度を転じて異議申し立て。当初「2100万票が不透明」としていたが、後に「5千万票が不透明だ」と増やしている。
ジョコウィ陣営の弁護団代表、ヘンリ・ヨソディニカット氏は「プラボウォ陣営の異議内容は、証拠を伴わない疑いに基づいたものに過ぎない」と話した。陣営広報官は「プラボウォ氏は自ら選挙から撤退し、KPUの集計結果を認めなかったが、今になり異議を申し立てた。法的立場はどうなっているのか」と批判した。